相楽園(神戸市中央区)

元町まで来たら、海側へ出ることが多くて、山手の相楽園は未訪でした。街中にこんなお庭があったんですよね。ビックリです。

坂を登っていく手前で、ちょっと寄り道。

■兵庫県公館(神戸市中央区)
南門
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_13320828.jpg
フランス・ルネサンス様式。4代目県本庁舎として1902(明治35)年竣工。今は迎賓館と県政資料館として活用されている。

どこかメルヘンな門衛所
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561345.jpg

敷地内に入って一周しました。

正面は迎賓館部門の入口
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561325.jpg
県の重要な公式行事に使用されている

色とりどりの花が咲きそろい、新緑とのコントラストが鮮やか
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561442.jpg

東面
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561423.jpg
装飾が少ない、整然とした印象。清々しい。

西面
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561583.jpg
コーナーにゾクゾクします

塀もこんなに軽やかでステキ
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561622.jpg

北玄関
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561680.jpg
ここから県政資料館へ入れる

中へ入ると、いきなり「はばタン」!
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561630.jpg
2006年の兵庫国体キャラクターとして誕生。あまりの人気で、大会終了後は兵庫県のキャラクターに。ゆるキャラにはそれほど興味はないけど、この黄色の愛らしい風貌はけっこう好きです。不意に出会うとウレシかったりする。

庭にはベンチもあり、のんびりできます。都会のオアシス。

■相楽園
旧三田藩士:小寺泰次郎氏の本邸にあった庭園。1911(明治44)年完成。

立派な門構え
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561611.jpg

当初「蘇鉄園」と呼ばれていた。門をくぐると、いきなり蘇鉄のジャングル。
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561661.jpg
これだけの密集を見ることって、そうそうない。

ここから池泉回遊式日本庭園へ
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561795.jpg

お茶室「浣心亭(かんしんてい)」
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561780.jpg
園内はツツジが見事らしく、ほんの少しだけ残っていました。そして、カキツバタの季節。涼やかな青。

石橋の向こうに「船屋形」
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561716.jpg

江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた「川御座船」の、上の屋形部分だけを保存のためここに移築。
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561764.jpg
木造2階建、切妻造檜皮葺屋根

木の部分は内外全て漆塗。紅色の春慶塗と黒漆塗。金色の錺金具もピカピカ豪華。
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561871.jpg
これも、なかなか見ない光景です。

次は、園内北側にある「旧ハッサム邸」
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561876.jpg
寄棟造桟瓦葺の和洋折衷

1902(明治35)年、北野町に建てられた、インド系イギリス人の貿易商・ハッサム氏の自邸。
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561873.jpg
1963(昭和38)年にこちらへ移築

ベランダを廻した、コロニアル様式
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561810.jpg
明治時代に神戸で活躍した外国人の居留地「異人館」の特徴

前庭にはかつての煙突を保存
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561908.jpg
阪神淡路大震災で屋根と2階の床を突き抜け、1階へ落下。地震の激しさを伝える。

すぐ横には「旧小寺家厩舎(きゅうしゃ)」
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561963.jpg

厩舎とは馬などの家畜を飼う小屋のこと。まず、この規模にビックリ!フツーに家です。意匠も凝ってます。煉瓦造りの1階に木造の小屋組をのせた、ドイツ風の重厚な造り。

西端(画面左)には円形の塔屋、正面1階は馬車庫、2階は厩務員(きゅうむいん)の宿舎
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561987.jpg
屋根窓も特徴的

東側は吹き抜けの高い天井の馬房
相楽園(神戸市中央区)_a0376293_18561978.jpg
急勾配の屋根と美しい切妻飾り

少し開いた扉から、ずっと本格的な声楽が聞こえてきてました。ここでよくイベントをやってるようで、この日はリハーサル中。アヴェ・マリア、見上げてごらん夜の星を、など親しみある楽曲を、ピアノ、フルートのシンプルな編成で演奏。それがまた、むちゃくちゃセンスいいアレンジなんですよ。

隣り合ったハッサム住宅と厩舎の前はちょっとした広場になっていて、ベンチが置かれているんですが、そこに座って、美しい音楽を聴きながらのんびりできました。

天国です。



by ystsushin | 2017-05-16 19:02 | 建築 | Comments(0)

   四季折々のお出かけ記録です


by ystsushin