千両ヶ辻界わい景観整備地区(京都市上京区)
2018年 03月 24日
京都市は、「千両ヶ辻界わい景観整備地区」として、いわゆる「西陣」と呼ばれるエリアの「千両ヶ辻」を中心に
北:寺之内通
南:笹屋町通
東:猪熊通
西:浄福寺通
に囲まれた地域を整備していて、
景観を代表する町並み
景観上重要な交差点
景観形成に重要な役割を果たしている建造物(界隈景観建造物)
を指定し、まちづくりを行っている。
京都が応仁の乱で荒れ果てたあと、西の陣があったあたりから織物の生産が始まった。「西陣織」と呼ばれ、一大産地として復興・成長していく。その拠点となったのが今出川通大宮あたりで、生糸を運ぶ車が往来し、千両箱が行き交うことから「千両ヶ辻」と呼ばれる。
今でも西陣織やその関連業が密度高く立地し、固有の景観が維持された町並みを形成している。
指定された31の「界隈景観建造物」を見てまわりました。その一部をUP。
●仏壇仏具店「荒木祥雲堂」
表はギュッとまとまってるけど、奥まで長く続いているのがわかります。ステキな坪庭とかあるんやろな。
●西陣織屋の老舗「國定織物」
和館の要素が全てそろった上に、奥の洋館らしき建物の壁面にエンブレムと、豪華すぎる!
●西陣織工芸美術館「松翠閣」
立派な町家で、元西陣織の帯屋さんのようです。GoogleMapの「閉業」の記載が気になる・・・
●D邸
2階の虫籠窓が粋ですね。
●西陣織創作ネクタイ「大平織物」
今にも機織りの音が聞こえてきそうな、ホッとする感じ。
●西村医院
蔵には扉の周りの掛子塗りの段々が美しく、建物部分の窓には下地窓の意匠。
●京料理 萬重
シットリ、お上品ですね。
お向かいの事務所らしき建物はコントラストが美しい。
●S邸
丸に十字の意匠がキュンときます。
●鳥岩楼
ガラガラと引違戸を開けて入ると、足元に広がる土間は、曲線や直線が美しい石貼りなのです。お部屋のシツラエもさすが。
●本家玉壽軒
花頭窓や垂木でお寺さん風。東側の壁にある看板や、クリーム色の明るい壁など、いろいろいい感じ。
●渡辺肛門科医院
力強いお屋敷。
●京繍庵 京屋
玄関までの石貼りアプローチ、手水鉢、軒行燈、スッキリした格子、なんて上品。
●西陣織「細尾」
風格ありすぎ・・・そこかしこに、こだわりの「美」を感じます。フレームになかなか収まらない、めっちゃ広い間口。
●帯屋捨松
かなり大型の町屋。画像は建物のほんの一部を切り取った、お気に入りショット。コントラストがモダンな印象。細部にイチイチこだわってるのがわかる。
●水野克比古写真事務所
1階をぜいたくに駐車場にしてるのが珍しい。サイドの壁には竹を2方向に沿わせた格子が、なんとも言えない味わい。
●町家写真館
この角度がカワイイ。
●冨田屋
このファサードもスゴイけど、辻に建つ大きな蔵からベンガラ木塀がズーッと伸びる風景は圧巻です。
●御帯處 岡慶
木製看板がハッとするカッコよさ。赤い消火バケツも京都の風景。
一挙公開がもったいない、密度の濃い建物ばかりでした。
北:寺之内通
南:笹屋町通
東:猪熊通
西:浄福寺通
に囲まれた地域を整備していて、
景観を代表する町並み
景観上重要な交差点
景観形成に重要な役割を果たしている建造物(界隈景観建造物)
を指定し、まちづくりを行っている。
京都が応仁の乱で荒れ果てたあと、西の陣があったあたりから織物の生産が始まった。「西陣織」と呼ばれ、一大産地として復興・成長していく。その拠点となったのが今出川通大宮あたりで、生糸を運ぶ車が往来し、千両箱が行き交うことから「千両ヶ辻」と呼ばれる。
今でも西陣織やその関連業が密度高く立地し、固有の景観が維持された町並みを形成している。
指定された31の「界隈景観建造物」を見てまわりました。その一部をUP。
●仏壇仏具店「荒木祥雲堂」
●西陣織屋の老舗「國定織物」
●西陣織工芸美術館「松翠閣」
●D邸
●西陣織創作ネクタイ「大平織物」
●西村医院
●京料理 萬重
お向かいの事務所らしき建物はコントラストが美しい。
●鳥岩楼
●本家玉壽軒
●渡辺肛門科医院
●京繍庵 京屋
●西陣織「細尾」
●帯屋捨松
●水野克比古写真事務所
●町家写真館
●冨田屋
●御帯處 岡慶
一挙公開がもったいない、密度の濃い建物ばかりでした。
番外編に続く。
by ystsushin
| 2018-03-24 20:08
| 京都 建築
|
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