祇園祭、幕開け

各山鉾町で吉符入りが行われ、二階囃子も聴こえ始めると
祭りの時期の到来を感じさせてくれる。
これから行事が目白押しです。

この日は、長刀鉾町の会所2階で稚児舞披露。
時間はだいぶ早かったけど、ひとまず様子見。
祇園祭、幕開け_a0376293_20533151.jpg

メディアの方々は早くもスタンバイ。
祇園祭、幕開け_a0376293_20560160.jpg

時間調整で他の鉾町散策へ向かう。
祇園祭、幕開け_a0376293_20403045.jpg

電線の黄色いネットもお目見え。
祇園祭、幕開け_a0376293_20410245.jpg


飾り付けも始まってます。
祇園祭、幕開け_a0376293_20414614.jpg

木戸が閉まっていても、渋さ全開。
祇園祭、幕開け_a0376293_20414626.jpg

新町通もちょろっとチェックして、引き返します。

大政所御旅所
祇園祭、幕開け_a0376293_20430634.jpg
こちらも準備万端。

気が済んで、四条烏丸を少し下がったあたりまで来ました。
お稚児さんの入り待ちをすることに。
他の場所で仕度を済ませ、歩いて会所までやってくるらしいのです。

でも、なんかイヤな予感。
駐車場の誘導をしている方へ聞いてみると
「お稚児さんやったら、5分くらい前に通りはったで。」

えーーー!失敗したー!

あわてて長刀鉾町の会所へ。
ひとまず、対岸からチェック。
祇園祭、幕開け_a0376293_20513395.jpg
メディアの方々の後ろ姿しか見えへんけど
あの向こうで何やらやってはるんやろな。
赤い毛氈が敷かれ、一気にムードが盛り上がってる。

会所のそばまで来ました。
ほどなくでお囃子が聴こえてきて
ひととおり儀式が終わったのか、御一行が窓際へお出まし。
祇園祭、幕開け_a0376293_21082597.jpg
お稚児さん、禿の二人、まっすぐ前を見据え、スイッチ入ってる感。

「太平の舞」始まりました。
祇園祭、幕開け_a0376293_21095268.jpg
グッと窓の外へ乗り出します。
着物のたもとが美しい。
禿が団扇を添えるしぐさも連動します。

身体を大きく旋回させて左へ
祇園祭、幕開け_a0376293_21135038.jpg
ちょっと分かりにくいけど、今度は右の禿が団扇をかざしています。

両手に握ったバチを頭上で交差させ・・・
祇園祭、幕開け_a0376293_21144901.jpg

胸に抱いた鼓をトンットンッと叩きます。
祇園祭、幕開け_a0376293_21164140.jpg

ゆったりと、独特の間合いで、何度かくりかえす。
雨が降ったり止んだりやったけど、どんどん人は増えていきますl

そして、あっさり終了。
お稚児さんは前を向いたまま、シズシズと後ろへ下がっていかれました。

普段ならこれで気が済んで帰路に着くが
出待ちするからか、見物人がけっこうそのまま残っていて
自分も登場シーンが見れなかったのもあったので、そのまま待機。

で、降りてこられました。
祇園祭、幕開け_a0376293_21281515.jpg
終わった緊張感から解き放たれてるはずやのに
たたずまいは品を保ったまま、とても自然で、気負いを感じない。
なんなんやろ。育ちの良さなんかな。

時折見せる余裕の笑顔。
祇園祭、幕開け_a0376293_21291702.jpg
今まで、お稚児さんを祭りの「シンボル」としてしか捉えてなかったので
その存在を「カワイイ」と思ったことなかったけど
愛嬌ある笑顔をナマで見てしまうと、素直にカワイイと思った。
ちょっとホッとしたり。

お帰りです。
祇園祭、幕開け_a0376293_21321902.jpg
頭に孔雀の羽根が付いてるの、初めて気付きました。

傘をさしてもらい、大移動。
祇園祭、幕開け_a0376293_21335832.jpg

帰りは地下道へ消えて行かれました。
祇園祭、幕開け_a0376293_21335886.jpg
ちょっとシュールな光景。

「町がそのままハレの舞台になる」そんな祭が始まった。
長い歴史の重みと、祭りを継承していく大切さを
今年もまた感じることにしよう。



by ystsushin | 2018-07-09 23:55 | 京都の歳時記 | Comments(0)

   四季折々のお出かけ記録です


by ystsushin