祇園祭 前祭 山鉾巡行
2019年 08月 15日
祇園祭創祀1150年、そして令和最初の山鉾巡行の日となりました。
四条烏丸の交差点で地上へ。
最初に目に入ったのは(ビニールがかけられた)蟷螂山。さすが山一番。早くもこんな前に位置取り。向こうに見えるのは函谷鉾。
前掛はベルギー製のゴブラン織。
インターナショナルで、華やか。目を引きます!
チラッと見える見送は弘法大師筆による作品の写し。
ちょっと他の山鉾にはない雰囲気がカッコイイ。それ以上に、車方のこの粋な後姿、男前!
方向をコントロールする「てこ」、ストッパーの役割をする「かけや」、辻回しで使用する「割竹」、車方は様々な道具を使いこなして鉾を動かす。
こちらも準備万端。
四条通を西へ向かう。
月鉾、伯牙山が続きます。
新町通を上がり、放下鉾へ到着。
まだ稚児人形の前には布が下がっています。
新調された二番水引・三番水引が鮮やかに目に映る。
織物と刺繍独特の立体感が際立っていた。
割竹もチェック。
曳き手の最後の打ち合わせが始まった。
「最後の御池新町からは狭くて一番しんどいけど、お客さんも手たたいて応援してくれるし、一体感で頑張れるしな。」
初めて参加する方にも丁寧に説明されてて、そんなところにも朝からいい気が流れていた。
まずは、町内巡行。一旦、新町通を錦小路まで上がります。
大胆なデザインと重厚な色合いの見送にはフクロウが舞う。
新町錦小路、到着。
出発の合図をする音頭取りが、鉾の前方左右の車輪の間に登る。
稚児人形「三光丸」お出まし。着物の袂がキレイに整えられ、赤い傘をさしてもらってます。
役員の方が清めの塩をまく。
さぁ、いよいよ。 お囃子も鳴り始めました。
「えーん やーらーやー!」で前進!
音頭取りは鉾本体からのびる力綱を握りしめ、扇を使った独特の所作を行う。
会所の前を通り過ぎ・・・
ゆらゆらと揺れる鉾本体と車輪のギシギシときしむ音が、狭い新町通に響く。
迫力満点のライブ感。
四条通に出ました! 曳き手はガッツリ四条を越えて、引き込んでいます。
時折、涼しい風が通り抜けて最高のお天気になってきました。
四条新町で「辻回し」が始まります。
敷き詰めた割竹にしっかり水をまく。
「よ~い よ~い よ~いとせっ、よ~いとせー!」
音頭取りが2人から4人に増えます。車方・曳き手・囃子方が息を合わせて一体となり、巨大な鉾が水に濡れた割竹をギギギっと軋みながら、グイッと向きを変える。
見事3回で90度方向転換できました。四条通を東進。
「三光丸」がまるで生稚児のように上半身を乗り出して、稚児舞「太平の舞」を舞っています!三人の人形方による見事な技。
後姿も決まってる!
沿道で護符をいただいた。
そうこうしていると、船鉾が四条通に出てきました!
華やかな船形が疾走の準備。
華麗な辻回しが続きます!
方向転換を済ませ、一旦西へ下がります。
次に四条通へ出てきたのは、岩戸山。
屋根には伊弉諾尊の御神体が乗る。
よ~いとせーーー!!!
金地の下水引が、光り輝いています。
後ろにひかえていた船鉾がやってきました。
しんがり、出陣です!
艫櫓の下水引が185年ぶりに復元新調されていて、麒麟・鳳凰がゴージャスに舞う。
ここからは四条通、河原町通、御池通と歩いて行って、巡行とは逆順に山鉾をたどってみた。
岩戸山に追いつく。
経済センター、えぇ感じやん。
四条烏丸から、放下鉾・岩戸山・船鉾。
岩戸山の真松、すっと伸びる姿が美しい。
霰天神山
鳥居と紅梅の赤が効いてます。
占出山
金地に三十六歌仙の刺繍の水引、日本三景の綴織の胴懸、巡行の空の下では会所飾りとはまた違った趣を感じる。
山伏山
かわいい裃姿、発見。
月鉾
屋根裏や飾り金具などの装飾が特に素晴らしい。
雅な四条通は祇園祭晴れのドラマティックな風景。
ん?と思って覗き込むと・・・
四条堺町の「くじ改め」です。
正使役の堂々と、落ち着いた所作。身を乗り出し、奉行役を務める京都市長へ文箱を差し出す。順番どおり巡行が行われていると確認されたら、ゆっくりと大きな所作で扇を使ってクルクルと文箱に紐を巻く。そして、扇で鉾に合図を送って出発。一連の流れを初めて目の前で見て、けっこう感動。
麩屋町の斎竹
こんな幟が上がってたんですね!
孟宗山
墨で描いた「孟宗竹藪林図」を綴織にした見送は、白と黒のモノトーンが涼しげ。鮮やかな色の懸装品が多い中、個性的に映る。左右でオレンジと青の背景に描かれたラクダが目を引く胴懸は、平山郁夫の原画。
四条傘鉾
赤熊を被った棒振り踊り(写ってないけど)を先頭に、花傘姿の子供たちが続く風流踊り。
白楽天山
ベルギーやフランス製の胴懸がヨーロピアンな香り。
四条河原町で鶏鉾が辻回し中。屋根が赤く、曳き手の傘も赤い。
ゆっくりとしたテンポで八坂神社の神様に奉納するお囃子だったのが、辻回しを終えると戻り囃子に。リズムとテンポがここを機に変わる。一気に高揚する瞬間。
保昌山
見送、胴懸が中国風。
太子山
杉を真木とする。昨年新調された胴懸が美しい。
油天神山
ブルーのグラデーションの水引が、夏に鮮やかで爽やか。
前方でなんか盛り上がってるな~と思ったら、舞妓さん!
この猛暑でも、凛とした立ち居振る舞いはさすがプロ。
河原町御池で菊水鉾が辻回し。
見送りの「深山菊水図綴織」が緑色ベースで上品な涼やかさを感じる。
伯牙山
マサカリを持った御神体の前には、会所で見た琴が見えます。
綾傘鉾
2つの大きな傘とお囃子で構成され、音楽と舞踊を主にした古い形。傘の上には会所で見た鶏がのっている。
棒振り囃子は独特のお囃子に合わせて踊る。
後方の2人1組で鳴らす、太鼓の舞がまたいい。
神を楽しませ、悪い鬼も呼び集め、棒振り踊りで棒を早く回して厄を祓い飛ばす。
郭巨山
黒々とした屋根の下、見送・胴懸の色合いが映えます。
函谷鉾
遠目にも見送が目立つ。
木賊山
水色の房飾りが多用されていて、ポイントになっている。
芦刈山
欄縁に芦花が並ぶ。一瞬、木賊山と間違えそうになるけど。
蟷螂山
山鉾の中で唯一のからくり仕掛け。御所車に乗る御神体のカマキリが羽を広げて飛び立とうとする動きは、何度見ても楽しい。
新町手前でやっと長刀鉾に追いつく。
稚児と禿は御池通で鉾を降り、鉾は辻回しで新町通を下がる。追いついた時には、稚児も禿も降りた後だったみたい。残念。
続いて、新町通で下がってくる山鉾を待ち伏せします。
長刀鉾がやってきました!
狭ーい!!!
目の前を通り過ぎていきます!迫力~!
若冲の見送が美しい。
カマキリも電線に舞う。
芦刈山
木賊山
函谷鉾が道いっぱい!
飾り紐がスウィング♪
やはりこの見送、目が釘付けになりますね。
郭巨山
こちらの後姿もステキ。
綾傘鉾
カッコえぇ~
あるお屋敷の前で棒振り奉納。
団扇も配ってくれたりして、ギャラリー大盛り上がり!
菊水鉾
独特の装束が見逃せない。
白楽天山
鶏鉾
こんな豪華なベルギー製タペストリーの見送が、この至近距離!
霰天神山
透塀もしっかり確認できました!
華やかに、月鉾登場。
法被の背中の月マークがかわいい。
岩戸山
二階の窓から手がとどきそう。
囃子方さん、はみ出てます。気を付けて~
電柱の間をぬって、船鉾が進んできました。
おお~! 刺繍の凹凸まで見えます。近~。
飛龍文様の舵、艫櫓の下水引、見送、バッチリ見れました!
ラスト、放下鉾がユッサユッサと揺れています。
浴衣の裾を端折って、ハチマキしめて、音頭取りさん気合入ってます。
後ろを着いて行ってみた。
八幡山の町内
幔幕のハトがかわいい。
北観音山の会所が見える。
いい風情の新町通が続く。
芸子さん、舞妓さんもいはるぇ。
南観音山の会所前。
そして、錦小路まで下がってきたらいきなり、「この先は行けません!」と規制されてしまう。
えぇ~! 放下鉾の会所はもう目の前やのに! 一気に人が押し寄せて危ないんやろな。それにしても・・・ 呆然と立ち尽くす。
気を取り直して、四条通へ回り込んでみた。
こっちもこれ以上進めません。最後の挨拶してはるけど、めっちゃ遠いー! 感動の場面やのに。
で、グルッと迂回して路地を出たときには・・・
もう、お片付けが始まっていた・・・ 残念すぎる・・・
悔し紛れに見送を撮ったり、
石持を撮ったり、(桶がなんかカワイイ)
縄まで撮ったりして、余韻を少しでも感じてみた。
四条通に出ると、こちらも解体中。
美しい縄絡みが最後に見れて、ちょっと気持ちが上がる。
夢中で追っかけた山鉾巡行、終了。
サクッとタイ料理のランチを済ませ、神輿のもとへ急ぎます。
四条烏丸の交差点で地上へ。
前掛はベルギー製のゴブラン織。
チラッと見える見送は弘法大師筆による作品の写し。
方向をコントロールする「てこ」、ストッパーの役割をする「かけや」、辻回しで使用する「割竹」、車方は様々な道具を使いこなして鉾を動かす。
こちらも準備万端。
四条通を西へ向かう。
新町通を上がり、放下鉾へ到着。
新調された二番水引・三番水引が鮮やかに目に映る。
割竹もチェック。
曳き手の最後の打ち合わせが始まった。
「最後の御池新町からは狭くて一番しんどいけど、お客さんも手たたいて応援してくれるし、一体感で頑張れるしな。」
初めて参加する方にも丁寧に説明されてて、そんなところにも朝からいい気が流れていた。
まずは、町内巡行。一旦、新町通を錦小路まで上がります。
新町錦小路、到着。
出発の合図をする音頭取りが、鉾の前方左右の車輪の間に登る。
役員の方が清めの塩をまく。
さぁ、いよいよ。 お囃子も鳴り始めました。
音頭取りは鉾本体からのびる力綱を握りしめ、扇を使った独特の所作を行う。
会所の前を通り過ぎ・・・
ゆらゆらと揺れる鉾本体と車輪のギシギシときしむ音が、狭い新町通に響く。
四条通に出ました! 曳き手はガッツリ四条を越えて、引き込んでいます。
四条新町で「辻回し」が始まります。
「よ~い よ~い よ~いとせっ、よ~いとせー!」
見事3回で90度方向転換できました。四条通を東進。
後姿も決まってる!
沿道で護符をいただいた。
そうこうしていると、船鉾が四条通に出てきました!
華やかな船形が疾走の準備。
華麗な辻回しが続きます!
方向転換を済ませ、一旦西へ下がります。
次に四条通へ出てきたのは、岩戸山。
屋根には伊弉諾尊の御神体が乗る。
よ~いとせーーー!!!
金地の下水引が、光り輝いています。
後ろにひかえていた船鉾がやってきました。
しんがり、出陣です!
ここからは四条通、河原町通、御池通と歩いて行って、巡行とは逆順に山鉾をたどってみた。
岩戸山に追いつく。
四条烏丸から、放下鉾・岩戸山・船鉾。
霰天神山
占出山
山伏山
月鉾
雅な四条通は祇園祭晴れのドラマティックな風景。
ん?と思って覗き込むと・・・
四条堺町の「くじ改め」です。
麩屋町の斎竹
孟宗山
四条傘鉾
白楽天山
四条河原町で鶏鉾が辻回し中。屋根が赤く、曳き手の傘も赤い。
保昌山
太子山
油天神山
前方でなんか盛り上がってるな~と思ったら、舞妓さん!
河原町御池で菊水鉾が辻回し。
伯牙山
綾傘鉾
棒振り囃子は独特のお囃子に合わせて踊る。
神を楽しませ、悪い鬼も呼び集め、棒振り踊りで棒を早く回して厄を祓い飛ばす。
郭巨山
函谷鉾
木賊山
芦刈山
蟷螂山
新町手前でやっと長刀鉾に追いつく。
続いて、新町通で下がってくる山鉾を待ち伏せします。
長刀鉾がやってきました!
目の前を通り過ぎていきます!迫力~!
若冲の見送が美しい。
カマキリも電線に舞う。
芦刈山
木賊山
函谷鉾が道いっぱい!
飾り紐がスウィング♪
やはりこの見送、目が釘付けになりますね。
郭巨山
綾傘鉾
カッコえぇ~
あるお屋敷の前で棒振り奉納。
菊水鉾
白楽天山
鶏鉾
霰天神山
華やかに、月鉾登場。
法被の背中の月マークがかわいい。
岩戸山
囃子方さん、はみ出てます。気を付けて~
電柱の間をぬって、船鉾が進んできました。
おお~! 刺繍の凹凸まで見えます。近~。
飛龍文様の舵、艫櫓の下水引、見送、バッチリ見れました!
ラスト、放下鉾がユッサユッサと揺れています。
浴衣の裾を端折って、ハチマキしめて、音頭取りさん気合入ってます。
後ろを着いて行ってみた。
八幡山の町内
北観音山の会所が見える。
いい風情の新町通が続く。
芸子さん、舞妓さんもいはるぇ。
南観音山の会所前。
そして、錦小路まで下がってきたらいきなり、「この先は行けません!」と規制されてしまう。
気を取り直して、四条通へ回り込んでみた。
で、グルッと迂回して路地を出たときには・・・
悔し紛れに見送を撮ったり、
石持を撮ったり、(桶がなんかカワイイ)
縄まで撮ったりして、余韻を少しでも感じてみた。
四条通に出ると、こちらも解体中。
夢中で追っかけた山鉾巡行、終了。
サクッとタイ料理のランチを済ませ、神輿のもとへ急ぎます。
by ystsushin
| 2019-08-15 22:55
| 京都 歳時記
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