祇園祭 後祭 曳き初め

朝晩めっきり過ごしやすい気温になりました。夜にはチロチロと虫の声。季節の移り変わりを感じる、夏の終わり。

祇園祭の後半、後祭です。曳き初めにやってきました。

大船鉾
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大金幣が船首を飾る。

後姿も華やか!
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2014年の巡行復帰時には白木のままだった高欄は、2年がかりで朱塗り事業を進め、昨年は鉾両舷の「跳(はね)高欄」、今年は「艫(とも)高欄」の朱塗りが完成。着々とかつての鉾の姿に近づいている。

ちなみに、大金幣と交互に付けられる龍頭は、漆塗に本金箔押しの仕上げを施され、来年2020年お披露目予定だそう。金色に輝く龍頭をいただく大船鉾の雄姿が、今からかなり楽しみ!

この日、曳き初め開始時刻より早めにやって来たのは、大船鉾出陣前に瀧尾神社の剣鉾による露払いを見るため。
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昨年知って、今年は絶対見せてもらうつもりだったが、到着した時には既にお片付け中。ん~、がっかり。なかなかお目にかかれへんなぁ。ま、来年に期待!

大船鉾の曳き初めスタートまで時間があったので、新町通を上がり、この日に同じく曳き初めの南観音山や北観音山の準備状況を偵察。

えぇな~、新町通
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提灯で飾られる百足屋町。

提灯の支柱には・・・
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前祭の時には気付かへんかった「百足」の文字、発見! かわい♡

南観音山
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皆さん忙しそうに作業中。

藤井絞
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視線の先には・・・
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屏風祭です! 雅な別世界が広がっています。窓から漏れ出るクーラーの冷気が、猛暑のオアシス。

無名舎
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こちらも圧巻!
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渋好みな取り合わせに余裕を感じる。

北観音山
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赤いTシャツでテキパキと準備。

八幡山
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こちらは準備も終えたのか、静かです。

お向かいの旧紫織庵
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昨年10月閉館。玄関右の洋館、屋上が鉾見台になっていて、関係者や舞妓さん・芸子さんがここで山鉾巡行を見物されてるのがいい風情やったのにな。こんな立派な町家、今後はどのように活用されるんやろ。

新町通を戻ります。

北観音山、懸装品の豪華さはピカイチ!
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提灯風景がお気に入りの南観音山
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執拗に撮影/笑。

放下鉾会所
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前祭も終わり、来年を待つばかり。

さ、大船鉾の曳き初め開始です!
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えーんやーらーやーーー!!! (手だらけ)

ギシギシと進みます。
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四条通手前で折り返し。
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曳き初めは一般人も曳くことができます。無病息災が叶うとあって、大人気!縄が準備されるのをジッと待つ。

えーんやーらーやーーー!!!
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扇が華麗に舞う。
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目の前を悠々と進む。
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ここで大船鉾とはお別れし、急いで新町通を上がって南観音山を追う。
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音頭取りは1名のよう。
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車方の動作が、いちいち気になります。
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続いて、北観音山
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どの方向からも絢爛豪華!
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曳き山はこの真松が伸びる風景が伸びやかでいい。
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大勢のギャラリーを引き連れて。
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会所前に戻ってきました。
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おつかれさまでした~!

そして、アイスモナカが振る舞われる。
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蒸っし蒸しの夏日に、サイコーのおやつ。ごちそうさまでした。

アイスで潤ったあとは、更に新町通を上がって八幡山の舁き初めへ。素朴でいいんですよ。

山が通りへ出てます。
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で、のんびり出発を待ってたら、山の周りに枠を作り始めました。
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こんなんできたら山は動かれへんやん!担がれへんやん!と思い、係の方に聞いてみた。今年はいつもより早く、南観音山と北観音山の曳き初めが終わったらしく、掛け持ちで見れるはずの八幡山の舁き初めも、早く開始したらしい。
どうやら、自分が到着した時には既に終わってたってことになる。わー残念。今年は心残りが2つもできてしまった。また来年!

流れのまま、他の山をチェックしにまわる。

鷹山の御神体人形が飾られるメガネ屋さん
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まだまだ気配なし。

大きくて粋な役行者町の幔幕
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車輪の形をした輪宝紋(りんぽうもん)

役行者山も大型
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華やかな黒主山
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シンボルの桜が枝垂桜から山桜に新調された。

鯉山
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提灯やら、「登竜門」の看板やら、賑やかです。

道すがら、工事中のフェンスがこんなことに!
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唐草に鯉が泳いでいます!粋ですね~

と、ニンマリしていたら、何気に入った目の前の風呂敷屋さんで、先程の「鯉唐草」の手ぬぐいが売ってたんです!
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めっちゃカワイイ! カラバリも豊富!
唐草って泥棒が持つ風呂敷のイメージがあるけど、実は吉祥紋。生命力が強く、四方八方にツタを伸ばし、繁栄・発展の意味が込められている。
紫かっこいいなー、大判も便利そうやなー、ネイビーもコントラストがキレイやなーなどと、迷う迷う。購入したのは、グリーンの王道唐草を反転させた、白地にグリーンの唐草のもの。爽やかな色めがキメテ。使ってみて気付いたけど、ちょっと生地が薄い。でも、カワイイから許す。

橋弁慶山
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案内の貼り紙が、そろそろ始動の香り。

浄妙山
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マンションと迫力の町屋を背景に、駒形提灯が清々しい。

鈴鹿山
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新風館ではまだまだクレーンが活動中。

山の下では、真松が給水中!
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後祭の山鉾をコンプリートし、四条通へ出る。

道行く人が足を止めたり、手を合わせたり、そんな風景が街の一角で普通に見られるのが、なんかえぇなぁと思う。
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浴衣姿の方が向かう先では・・・
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前祭の菊水鉾がお囃子披露の準備中。祇園祭はまだまだこれから感。

三基並ぶ、誰が撮っても「映え」な眺め
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このあとは、大阪の夏祭りへ急ぎます。



by ystsushin | 2019-08-27 22:24 | 京都の歳時記 | Comments(0)

   四季折々のお出かけ記録です


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