神戸物語<舞子 前編>
2020年 02月 19日
晴れ予報だったので、海を見に。
JR舞子で下車
改札を出たら、もう見えてるやん!
朝はまだ時雨れていて、それがまた幻想的。
海辺へ近づく。
めっちゃ感動・・・
久しぶりに聴いた、波の音
「明石藩舞子台場跡(舞子砲台跡)」
幕末に外国船の侵攻に備え、幕府の命を受けて勝海舟の指導の元、明石藩が築造。
海岸護岸の石垣は西洋の要塞を参考にしたW字形で、当時のもの。
趣あります。
全体像はこんな感じ。
柵で囲われた一画に「天端(てんぱ)の石敷き」
大砲が据えられていた場所か、大砲を据える部屋の壁を支えた基礎部分と推定されている。
そして、明石海峡大橋
舞子公園へ
松林と大きなコンクリートの塊がひしめき、その向こうに橋
まずは「橋の科学館」でお勉強
前には、明石海峡大橋のメインケーブル模型を展示
メインケーブルの直径は、1,122mm。
直径5.23mmの素線を127本束ねてケーブルストランドを構成。そのストランドを290本架け渡して、さらに円形に整形して束ねたものがメインケーブルになる。よって、メインケーブルの片側1本に使われる素線の本数は(127*290=)36,830本。
メインケーブルの長さは4,073mで、両側で2本のケーブルに使われた全素線の長さは(4,073*36,830*2=)約30万km。これは地球7周半に相当するそう。重さにすると、50,460トン。気が遠くなります!
中へ
3館(橋の科学館、舞子海上プロムナード、孫文記念館)共通券を購入
3D映像体験用のメガネ付き
本州と四国をつなぐ本州四国連絡橋は、1988(昭和63)年「瀬戸大橋」、1998(平成10)年「明石海峡大橋」、1999(平成11)年「しまなみ海道」の3ルートが工事着工から4半世紀かけて完成し、一体化された。
しまなみ海道・来島海峡大橋のジオラマ模型
世界初の3連吊橋。3つの吊橋の連なりが美しい。
今治側からの眺め
周囲の自然あふれる景観に溶け込んでいるのがわかる。
明石海峡大橋のジオラマ模型
橋長3,911m、ケーブルを支える主塔の高さ297m、中央支間の長さ(2つの主塔の間隔)1,991m、で世界最大の吊り橋。
海底掘削工模型
ケーソン(主塔基礎の型枠)を設置するための土台となる海底地盤を掘削して、平らな面にする。掘削面積は甲子園球場の広さに匹敵。
鋼ケーソン沈設模型
海底に巨大な円柱形のケーソンを沈設する。
手元の赤いレバーを操作して上下左右に動かし、海底に沈めていく作業を体験できる。船や重機などがレゴみたいに小さくてかわいい。
水中コンクリート工模型
海上にコンクリートプラント船、資材台船を係留して、水中コンクリートを施工。
アンカーフレーム模型
吊橋を支えるメインケーブルにかかる強力な張力に抵抗するために、神戸側と淡路島側にそれぞれ一対の「アンカレイジ」と呼ばれる巨大なコンクリートの塊り(舞子公園入口で左側に見えてたアレ)を建設し、そこにケーブルを繋ぎとめている。
アンカレイジの高さは約50m
この巨大なビルのようなコンクリートの塊りが、明石海峡大橋のメインケーブルを支えている。
アンカレイジの中でケーブルを固定する部分が「アンカーフレーム」。その重量は1基(片側ケーブルあたり)約1,900トンにもなる。
舞子作業基地全景模型
神戸側アンカレイジの作業基地。円筒形に掘削した基礎の内部に、コンクリートを施工しているところ。
制振装置模型
主塔架設時に海峡の強風によって生ずる振動を抑えるために、時計の振り子に似た制振装置(画像右側)をタワークレーン昇降台に設けている。画像左側は無対策の状態。手前のボタンを押すと制振装置が働き、左右の違いを比べて揺れが抑えられているのが確かめられる。
「補剛トラス架設模型」
明石海峡は国際航路のため、1日千数百隻もの船が航行する。工事の際に海面を使用するには制限があるため、橋の上で桁部材を順次伸ばしていく「張り出し架設工法」を採用した。架設しながら前進するトラベラークレーン、橋上へ海面の台船から荷揚げするクレーンなどが活躍した様子を再現。
360°VR体感コーナー
頭にゴーグルを装着して画面の前に立ち、仮想現実の世界を体験
360°のパノラマが目の前に広がるのです!メニューは6種類。
①明石海峡大橋のケーブルを歩いて橋の点検
②自転車に乗ってしまなみ海道を渡るサイクリング
の2つをチョイス。上下前後左右に絶景が広がり、スリル満点爽快!風をビュービューきる音に合わせて、どこからともなくリアルな風も吹いてきて、臨場感あふれる演出。高所恐怖症の方はムリかも。後で気付いたけど、手すりをつかんだまま無心であちこちキョロキョロしてる姿は、周りから見たら変な人やったやろな(笑)。
最後に、3D立体映像による明石海峡大橋などの建設記録の上映
海洋架橋技術が詳しくお勉強できる。大型スクリーンは迫力満点。「橋は道づくりだけでなく、街も飛躍させました」のナレーションが心に響いた。
けっこうな長居になりました。外へ。
めっちゃ気持ちいいながめー!!!
もっと近づいてみる。
向こうに移情閣を望む。
ズイィーーーン!
下から見上げる構造美
アンカレイジを反対側から。
あらためて、その圧巻の大きさにクラクラする。
その下に「舞子海上プロムナード」への入口
エレベーターで8階へ上がる。
そこは、橋桁の中空に設けたプロムナード
約317mの回遊式遊歩道が続く。
そしてここは・・・
海面から高さ47m、陸地から150mの、明石海峡へ突出した場所!
新しい視点から橋と海峡の眺めが楽しめます。わくわく。
下界が見下ろせます!!!
めっちゃ海の上です!!!
すんごい眺めです!!!
真ん中地点の展望ラウンジ、到着
休憩なしで、またどんどん進む。
明石海峡を眺望!!!
海上47mの丸木橋
足元47m下には明石海峡!!!
ガラス部分に立っただけでもクラッとしたけど、丸木橋に上がって向こうまで歩いてみると、もっとスリルが味わえました。大丈夫ってわかってても、足がすくみそうになります。めっちゃゆっくり渡りました(笑)。
突き当りに到着
橋の上はなぜか楽しい!
鉄骨が美しい
眺望広場で折り返し
反対側にもある遊歩道で戻ります。
向こう側に来た道が見えてる。
楽しくて、楽しくて、何度も足元をのぞき見る。
もちろん、明石海峡の雄大な眺めも目に焼き付けておいた。
地上に降りて、全景を楽しむ。
主塔からメインケーブルが描く、雄大でなだらかな曲線。そこから真っ直ぐ橋桁に延びる無数のハンガーロープ。なんて優美で、美しい橋なんやろ。
彫刻家・牛尾啓三のモニュメント「夢レンズ」
3種の異なった石肌によるメビウスの輪は、人・自然・科学を表す。
そして、明石海峡大橋が結んだ本州・淡路・四国を表す。
3つの相が調和し、円空から未来への発展を展望している。
松と橋
古来から「舞子の濱」は白砂青松の風光明媚な景勝地だった。周辺には実業家たちの邸宅や別荘が多く建てられた。
孫文記念館
手前から、管理棟、付属棟、八角三層の楼門「移情閣」、の3棟から成る。
神戸華僑の豪商・呉錦堂の元別荘
絶景!
移情閣の、大正ロマンあふれる階段
近代中国の偉人・孫文と日本・神戸との関わりを紹介
天井の中心飾りは豪華な鳳凰
毎日こんな景色、見てたいな。
八角形の移情閣、南東がちょっと出っ張ってて面白い。
窓がステキ
異国情緒豊かな移情閣と、アンカレイジ
やっぱり主塔も入れたくなる。
釣り人も入れたくなる。
ちっちゃく、夢レンズ
アンカレイジが入ると、画面が締まる気がする。
橋に船が近づいてきました。
いつまででも見てられるけど、そろそろ次のポイントへ。早くも潮風で髪の毛バリバリやん/笑。
<つづく>
JR舞子で下車
改札を出たら、もう見えてるやん!
海辺へ近づく。
久しぶりに聴いた、波の音
「明石藩舞子台場跡(舞子砲台跡)」
海岸護岸の石垣は西洋の要塞を参考にしたW字形で、当時のもの。
全体像はこんな感じ。
柵で囲われた一画に「天端(てんぱ)の石敷き」
そして、明石海峡大橋
舞子公園へ
松林と大きなコンクリートの塊がひしめき、その向こうに橋
まずは「橋の科学館」でお勉強
前には、明石海峡大橋のメインケーブル模型を展示
直径5.23mmの素線を127本束ねてケーブルストランドを構成。そのストランドを290本架け渡して、さらに円形に整形して束ねたものがメインケーブルになる。よって、メインケーブルの片側1本に使われる素線の本数は(127*290=)36,830本。
メインケーブルの長さは4,073mで、両側で2本のケーブルに使われた全素線の長さは(4,073*36,830*2=)約30万km。これは地球7周半に相当するそう。重さにすると、50,460トン。気が遠くなります!
中へ
3館(橋の科学館、舞子海上プロムナード、孫文記念館)共通券を購入
本州と四国をつなぐ本州四国連絡橋は、1988(昭和63)年「瀬戸大橋」、1998(平成10)年「明石海峡大橋」、1999(平成11)年「しまなみ海道」の3ルートが工事着工から4半世紀かけて完成し、一体化された。
しまなみ海道・来島海峡大橋のジオラマ模型
今治側からの眺め
明石海峡大橋のジオラマ模型
海底掘削工模型
鋼ケーソン沈設模型
手元の赤いレバーを操作して上下左右に動かし、海底に沈めていく作業を体験できる。船や重機などがレゴみたいに小さくてかわいい。
水中コンクリート工模型
アンカーフレーム模型
アンカレイジの高さは約50m
アンカレイジの中でケーブルを固定する部分が「アンカーフレーム」。その重量は1基(片側ケーブルあたり)約1,900トンにもなる。
舞子作業基地全景模型
制振装置模型
「補剛トラス架設模型」
360°VR体感コーナー
頭にゴーグルを装着して画面の前に立ち、仮想現実の世界を体験
①明石海峡大橋のケーブルを歩いて橋の点検
②自転車に乗ってしまなみ海道を渡るサイクリング
の2つをチョイス。上下前後左右に絶景が広がり、スリル満点爽快!風をビュービューきる音に合わせて、どこからともなくリアルな風も吹いてきて、臨場感あふれる演出。高所恐怖症の方はムリかも。後で気付いたけど、手すりをつかんだまま無心であちこちキョロキョロしてる姿は、周りから見たら変な人やったやろな(笑)。
最後に、3D立体映像による明石海峡大橋などの建設記録の上映
けっこうな長居になりました。外へ。
もっと近づいてみる。
ズイィーーーン!
下から見上げる構造美
アンカレイジを反対側から。
その下に「舞子海上プロムナード」への入口
エレベーターで8階へ上がる。
約317mの回遊式遊歩道が続く。
海面から高さ47m、陸地から150mの、明石海峡へ突出した場所!
下界が見下ろせます!!!
めっちゃ海の上です!!!
すんごい眺めです!!!
真ん中地点の展望ラウンジ、到着
休憩なしで、またどんどん進む。
明石海峡を眺望!!!
海上47mの丸木橋
足元47m下には明石海峡!!!
突き当りに到着
橋の上はなぜか楽しい!
鉄骨が美しい
眺望広場で折り返し
反対側にもある遊歩道で戻ります。
楽しくて、楽しくて、何度も足元をのぞき見る。
地上に降りて、全景を楽しむ。
彫刻家・牛尾啓三のモニュメント「夢レンズ」
そして、明石海峡大橋が結んだ本州・淡路・四国を表す。
松と橋
孫文記念館
神戸華僑の豪商・呉錦堂の元別荘
絶景!
移情閣の、大正ロマンあふれる階段
近代中国の偉人・孫文と日本・神戸との関わりを紹介
天井の中心飾りは豪華な鳳凰
毎日こんな景色、見てたいな。
八角形の移情閣、南東がちょっと出っ張ってて面白い。
異国情緒豊かな移情閣と、アンカレイジ
やっぱり主塔も入れたくなる。
釣り人も入れたくなる。
ちっちゃく、夢レンズ
アンカレイジが入ると、画面が締まる気がする。
橋に船が近づいてきました。
いつまででも見てられるけど、そろそろ次のポイントへ。早くも潮風で髪の毛バリバリやん/笑。
<つづく>
by ystsushin
| 2020-02-19 18:57
| 建築
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