神戸物語<舞子 前編>

晴れ予報だったので、海を見に。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_11072143.jpg

JR舞子で下車
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16494469.jpg

改札を出たら、もう見えてるやん!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16543665.jpg
朝はまだ時雨れていて、それがまた幻想的。

海辺へ近づく。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16550343.jpg
めっちゃ感動・・・

久しぶりに聴いた、波の音
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16561649.jpg

「明石藩舞子台場跡(舞子砲台跡)」
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16572064.jpg
幕末に外国船の侵攻に備え、幕府の命を受けて勝海舟の指導の元、明石藩が築造。

海岸護岸の石垣は西洋の要塞を参考にしたW字形で、当時のもの。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17111141.jpg
趣あります。

全体像はこんな感じ。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17101098.jpg

柵で囲われた一画に「天端(てんぱ)の石敷き」
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17070276.jpg
大砲が据えられていた場所か、大砲を据える部屋の壁を支えた基礎部分と推定されている。

そして、明石海峡大橋
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17153747.jpg

舞子公園へ
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22255323.jpg

松林と大きなコンクリートの塊がひしめき、その向こうに橋
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17164798.jpg

まずは「橋の科学館」でお勉強
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17182222.jpg

前には、明石海峡大橋のメインケーブル模型を展示
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17201390.jpg
メインケーブルの直径は、1,122mm。
直径5.23mmの素線を127本束ねてケーブルストランドを構成。そのストランドを290本架け渡して、さらに円形に整形して束ねたものがメインケーブルになる。よって、メインケーブルの片側1本に使われる素線の本数は(127*290=)36,830本。
メインケーブルの長さは4,073mで、両側で2本のケーブルに使われた全素線の長さは(4,073*36,830*2=)約30万km。これは地球7周半に相当するそう。重さにすると、50,460トン。気が遠くなります!

中へ
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19231343.jpg

3館(橋の科学館、舞子海上プロムナード、孫文記念館)共通券を購入
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18214059.jpg
3D映像体験用のメガネ付き

本州と四国をつなぐ本州四国連絡橋は、1988(昭和63)年「瀬戸大橋」、1998(平成10)年「明石海峡大橋」、1999(平成11)年「しまなみ海道」の3ルートが工事着工から4半世紀かけて完成し、一体化された。

しまなみ海道・来島海峡大橋のジオラマ模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18404904.jpg
世界初の3連吊橋。3つの吊橋の連なりが美しい。

今治側からの眺め
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18424917.jpg
周囲の自然あふれる景観に溶け込んでいるのがわかる。

明石海峡大橋のジオラマ模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18453977.jpg
橋長3,911m、ケーブルを支える主塔の高さ297m、中央支間の長さ(2つの主塔の間隔)1,991m、で世界最大の吊り橋。

海底掘削工模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18533642.jpg
ケーソン(主塔基礎の型枠)を設置するための土台となる海底地盤を掘削して、平らな面にする。掘削面積は甲子園球場の広さに匹敵。

鋼ケーソン沈設模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_18553424.jpg
海底に巨大な円柱形のケーソンを沈設する。
手元の赤いレバーを操作して上下左右に動かし、海底に沈めていく作業を体験できる。船や重機などがレゴみたいに小さくてかわいい。

水中コンクリート工模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19062495.jpg
海上にコンクリートプラント船、資材台船を係留して、水中コンクリートを施工。

アンカーフレーム模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19114087.jpg
吊橋を支えるメインケーブルにかかる強力な張力に抵抗するために、神戸側と淡路島側にそれぞれ一対の「アンカレイジ」と呼ばれる巨大なコンクリートの塊り(舞子公園入口で左側に見えてたアレ)を建設し、そこにケーブルを繋ぎとめている。

アンカレイジの高さは約50m
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20095839.jpg
この巨大なビルのようなコンクリートの塊りが、明石海峡大橋のメインケーブルを支えている。
アンカレイジの中でケーブルを固定する部分が「アンカーフレーム」。その重量は1基(片側ケーブルあたり)約1,900トンにもなる。

舞子作業基地全景模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19261095.jpg
神戸側アンカレイジの作業基地。円筒形に掘削した基礎の内部に、コンクリートを施工しているところ。

制振装置模型
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19331187.jpg
主塔架設時に海峡の強風によって生ずる振動を抑えるために、時計の振り子に似た制振装置(画像右側)をタワークレーン昇降台に設けている。画像左側は無対策の状態。手前のボタンを押すと制振装置が働き、左右の違いを比べて揺れが抑えられているのが確かめられる。

「補剛トラス架設模型」
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19414213.jpg
明石海峡は国際航路のため、1日千数百隻もの船が航行する。工事の際に海面を使用するには制限があるため、橋の上で桁部材を順次伸ばしていく「張り出し架設工法」を採用した。架設しながら前進するトラベラークレーン、橋上へ海面の台船から荷揚げするクレーンなどが活躍した様子を再現。

360°VR体感コーナー
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19490159.jpg

頭にゴーグルを装着して画面の前に立ち、仮想現実の世界を体験
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_19512062.jpg
360°のパノラマが目の前に広がるのです!メニューは6種類。
①明石海峡大橋のケーブルを歩いて橋の点検
②自転車に乗ってしまなみ海道を渡るサイクリング
の2つをチョイス。上下前後左右に絶景が広がり、スリル満点爽快!風をビュービューきる音に合わせて、どこからともなくリアルな風も吹いてきて、臨場感あふれる演出。高所恐怖症の方はムリかも。後で気付いたけど、手すりをつかんだまま無心であちこちキョロキョロしてる姿は、周りから見たら変な人やったやろな(笑)。

最後に、3D立体映像による明石海峡大橋などの建設記録の上映
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20041316.jpg
海洋架橋技術が詳しくお勉強できる。大型スクリーンは迫力満点。「橋は道づくりだけでなく、街も飛躍させました」のナレーションが心に響いた。

けっこうな長居になりました。外へ。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20252391.jpg
めっちゃ気持ちいいながめー!!!

もっと近づいてみる。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20311017.jpg
向こうに移情閣を望む。

ズイィーーーン!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20331074.jpg

下から見上げる構造美
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20322530.jpg

アンカレイジを反対側から。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20380903.jpg
あらためて、その圧巻の大きさにクラクラする。

その下に「舞子海上プロムナード」への入口
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20391048.jpg

エレベーターで8階へ上がる。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20424619.jpg
そこは、橋桁の中空に設けたプロムナード

約317mの回遊式遊歩道が続く。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20484046.jpg
そしてここは・・・

海面から高さ47m、陸地から150mの、明石海峡へ突出した場所!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20534969.jpg
新しい視点から橋と海峡の眺めが楽しめます。わくわく。

下界が見下ろせます!!!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21450692.jpg

めっちゃ海の上です!!!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21425349.jpg

すんごい眺めです!!!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_20542024.jpg

真ん中地点の展望ラウンジ、到着
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21460038.jpg

休憩なしで、またどんどん進む。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21474667.jpg

明石海峡を眺望!!!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21480486.jpg

海上47mの丸木橋
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21502382.jpg

足元47m下には明石海峡!!!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21553378.jpg
ガラス部分に立っただけでもクラッとしたけど、丸木橋に上がって向こうまで歩いてみると、もっとスリルが味わえました。大丈夫ってわかってても、足がすくみそうになります。めっちゃゆっくり渡りました(笑)。

突き当りに到着
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21580899.jpg

橋の上はなぜか楽しい!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_21582139.jpg

鉄骨が美しい
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22042331.jpg

眺望広場で折り返し
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22053792.jpg

反対側にもある遊歩道で戻ります。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22063139.jpg
向こう側に来た道が見えてる。

楽しくて、楽しくて、何度も足元をのぞき見る。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22085671.jpg
もちろん、明石海峡の雄大な眺めも目に焼き付けておいた。

地上に降りて、全景を楽しむ。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22111180.jpg
主塔からメインケーブルが描く、雄大でなだらかな曲線。そこから真っ直ぐ橋桁に延びる無数のハンガーロープ。なんて優美で、美しい橋なんやろ。

彫刻家・牛尾啓三のモニュメント「夢レンズ」
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22144009.jpg
3種の異なった石肌によるメビウスの輪は、人・自然・科学を表す。

そして、明石海峡大橋が結んだ本州・淡路・四国を表す。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22242904.jpg
3つの相が調和し、円空から未来への発展を展望している。

松と橋
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_17551485.jpg
古来から「舞子の濱」は白砂青松の風光明媚な景勝地だった。周辺には実業家たちの邸宅や別荘が多く建てられた。

孫文記念館
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22272114.jpg
手前から、管理棟、付属棟、八角三層の楼門「移情閣」、の3棟から成る。

神戸華僑の豪商・呉錦堂の元別荘
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22343987.jpg

絶景!
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22352349.jpg

移情閣の、大正ロマンあふれる階段
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_14483175.jpg

近代中国の偉人・孫文と日本・神戸との関わりを紹介
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22342141.jpg

天井の中心飾りは豪華な鳳凰
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_16363453.jpg

毎日こんな景色、見てたいな。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_22354826.jpg

八角形の移情閣、南東がちょっと出っ張ってて面白い。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_14573576.jpg
窓がステキ

異国情緒豊かな移情閣と、アンカレイジ
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_14573062.jpg

やっぱり主塔も入れたくなる。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_15162644.jpg

釣り人も入れたくなる。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_15170273.jpg

ちっちゃく、夢レンズ
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_15310102.jpg

アンカレイジが入ると、画面が締まる気がする。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_15314725.jpg

橋に船が近づいてきました。
神戸物語<舞子 前編>_a0376293_15353609.jpg

いつまででも見てられるけど、そろそろ次のポイントへ。早くも潮風で髪の毛バリバリやん/笑。

<つづく>



by ystsushin | 2020-02-19 18:57 | 建築 | Comments(0)

   四季折々のお出かけ記録です


by ystsushin